トヨタ式おうち片付け

香村薫さん 「トヨタ式おうち片づけ」

世界的企業トヨタグループの業績を影で支える「トヨタ式」。このトヨタ式メソッドが、今やトヨタ関連会社のみならず、その他の製造業からサービス業まで広がりを見せています。

筆者の香村さんも、以前はトヨタ系企業で働いていた、「リケジョ」。現在はライフオーガナイザーとして「片付けの専門家」として活動されています。同じくトヨタ系企業に勤めるご主人とともに、これらのトヨタ式のさまざまな手法を家庭の片付けに応用したのが、本書です。

今回紹介する著書はこちら

「仕事や育児はきちんとできるのに家の中だけがどうしても片付けられない」

その様に思っている人が、片付けの本質を理解し、無理なく片付けられるようになるまでを6の項目に分けて紹介していきたいと思います。

PART1 やりすぎミニマリストがトヨタ式に目覚めるまで

ミニマリスト

夫婦で「ミニマリスト」であったため、部屋からどんどんモノがなくなったところ、かえって不幸になった、という導入エピソードが紹介されています。

昨今の断捨離ブームで、私もこういうモノのない部屋に憧れますが、著者は、テレビをなくしたことにより外出が多くなってなぜかギャンブルにはまったエピソードや、ソファーやテーブルを捨てたことによって来客があっても、座る場所もなくなり、ついに来客がなくなったエピソードなどから、いったいなんのために片付けたのか、という疑問を抱きます。

PART2 「なぜなぜ分析」でものに対する自分の価値観を知る

なぜなぜ分析

「なぜなぜ分析」!これは、私の主人の会社でも不具合流出が出たときなどにこの分析をよくやらされるそうです。本来は、問題に対し、なぜそうなったのか、を最低5回繰り返して、失敗の本質を追求していく手法ですが、本書の場合は、この手法を応用して、1での失敗から「なぜ片付けるのか」を分析することに使用します。

そして、片付けをする上での真の要因が「自分の価値観」であることに気づきます。そして自分の価値観を確認する具体的手法として、過去の自分をさかのぼるだけでなく、「10年後の自分」をイメージすることを提案しています。

PART3 「見える化」でモノのほどよい量を決める

見える化

当事者だけでなく誰からも見えるようにすることによって、情報を共有化できる「見える化」。これも今や広く各企業・職場で実践されています。本書では、「見える化」を実践して、キッチン、クローゼット、洗面所、リビングなど、いろいろなシーンで、全部出す、並べる・数える、ほどよい量を決める、のステップで、モノのストックの適正量を決めていきます。

PART4 「ムダ取り」でものを減らしスペースを広げる

ムダ取り

ムダ取りは、作業の「ムダ取り」をすることにより時短を進めたり、在庫の「ムダ取り」をすることにより、倉庫のスペースを削減したりします。本書では、3の「見える化」とも被りますが、家庭用品の「ムダ取り」によって、スペースを広げていきます。

減らす極意は、必ずしも捨てることではなく、減らす、生かす、が重要ということです。減らし方は3つ、「分ける、『1軍』へ昇格させる、自由に使える空間を広げる」。生かし方は3つ、「使い切る、流用する、譲る」となります。

とくに、「使わない、でも捨てられない」ものは、状態のよいものが多く、使わないなら潔く「譲る」ことが提案されています。人に譲ると、また人からも譲ってもらえる、そういうサイクルができるといいですね。

PART5 「5S」で家事を徹底的に時短する

家事の時短

5Sは、「整理、整頓、清掃、清潔、しつけ」、の頭文字のSをとってつけられています。単なる語呂合わせではなく、整理から清潔までの4Sを最後のS(しつけ)によって、習慣化するところまでセットにしているところが味噌だと思います。

本書では5Sを進めることにより、さまざまな家事の時短につながる事例を紹介しています。それぞれの家事の時間をストップウォッチで測定していく手法には驚きですが、意外に時間がかかる炊飯ジャーを捨てて土鍋炊きにしたり、シンクの排水口の蓋を無くして、ゴミが貯まる前に捨てる習慣を作るようにしたりと、いろいろ参考になる実施例が紹介されています。また章末の「買い物依存度チェックシート」も参考になります。

PART6 「カイゼン」でリバウンドゼロをキープする

「カイゼン」とは現場から仕事の効率化を提案していき、最終的には日々、改善のサイクルを回していくことを目的としています。本書では、ムダ取り、5Sをしてきた流れをしくみに落としこんで、「リバウンドゼロ」を目指すメソッドとして提案しています。そして、自分の暮らしがよりラクに、快適になる自分のやりたいことをする時間が増えることを最終目的にしています。

「トヨタ式」を家庭のお片付けに応用することを提案している本書ですが、ビジネス書のように効率化だけを追求したものとは一線を画しています。会社の目的が業務の効率化、合理化なら、家庭の目的は個人の価値観に基づいたライフスタイルの実現であり、おのずと目的が異なってきます。

トヨタ式の手法を使いながら、根底の目的は、ただ片付けるのではなく、いかに自分の価値観に向き合うか、そして「なりたい自分への憧れ」に気づくか、ということになるでしょう。

 

著者情報:香村薫

香村薫さん

ほどよいミニマリスト/ライフオーガナイザー
ミニマライフ.com 代表

大学卒業後、トヨタグループの会社に入社。そこで学んだトヨタメソッドを家事に応用した「トヨタ式片付け」を考案。2014年に片づけサポート業務の「ミニマライフ.com」を起業。

これまでに、テレビ出演や雑誌など多数のメディアに起用。著書に『トヨタ式おうち片づけ』、『トヨタ式 家事シェア』、『トヨタ式超ラク家事』などがある。

詳細は、こちらから

この記事をご覧になっていかがでしたでしょうか?

BOOKLINKのLINE@に登録すると、その場で、抽選でBOOKLINK掲載の著書やセミナーが当たるキャンペーンも実施中!

下のボタンからLINE@に登録して挑戦してみてください!

トヨタ式おうち片付け
最新情報をチェックしよう!

片付け術の最新記事8件

>Booklink掲載の著者と会えるシークレットイベント・セミナー情報をGET

Booklink掲載の著者と会えるシークレットイベント・セミナー情報をGET

掲載している著者のイベントやセミナーの最新情報が届きます。booklink LINE@登録者限定のシークレットな情報も多数…!

CTR IMG