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藤井 隆満さん「技術者の逆襲」

  • 2019年5月30日
  • 2019年5月31日
  • 仕事術
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サラリーマン技術者のあなた、どこか”上”の方で開発方針が決まり、言われるままに開発に着手するも、どうにも進捗具合が芳しくない、そんな経験ないでしょうか。

 

市場のニーズから、課題を解決するように言われても、なかなかブレークスルーが見つからない。あるいは、専門領域ではすごい技術を開発しても、マーケットと結びつかず、世にでないなんてことも。技術では決して負けていないのに、どうしてこんなことになるのでしょうか。

 

多くの企業で研究開発に携わり、事業化を実現してきた著者がそんな状況を打破し、「逆襲」する秘訣を教えます。

 

今回紹介する著書はこちら

 

新規事業創出は「ニーズ発想」というのは思い込み

ニーズ

世の中や顧客に何か要望や課題があり、それを解決するための技術を開発する、これをニーズ発想と呼びます。経営トップや営業マンが当然こういう発想になるのはやむを得ないところがあります。事業計画書などにも書きやすいロジックですね。

 

しかし、実際に開発を進めていくと、そこからのアイデア創出は意外と簡単でありません。ニーズ発想やニーズの調査が必ずしも完璧ではないからです。

 

著者は、これに対して、重要なのはニーズシーズのマッチングである、と説きます。

 

シーズからの発想といっても、もちろん簡単なことではありませんが、イノベーションとは、必ずしもノーベル賞級の発明が必要なわけではなく、技術の組み合わせで新しい価値を生み出すもの。

 

イノベーション=新結合というのは、経済学者J.A.シュンペーターの言葉だそうですが、世の中の技術動向を展示会などで日々インプットしていくことによって、どういう技術を結合させるのがよいのかを考えていくということになります。このプロセスを実行するには、ニーズとシーズを両面から開発を進めてきた著者の経験、目利きが大変参考になると思います。

 

「技術者の逆襲」というタイトル自体は、なにやら穏やかなものではありませんが、ニーズ発想に対し、シーズの面から、逆提案していく、そうしたサイクルの中で技術を生かして社会に貢献する、それを「技術者の逆襲」であると、著者は定義しています。

 

既存事業はなぜジリ貧になるのか

既存事業

この章の冒頭では、多くの人が感じているであろう、既存事業がジリ貧となる理由を、プロダクトサイクルの面から納得のいく説明しています。

 

事業としての成功体験に囚われて変化を望まない体質ができあがり、新しい発想を入れにくい、これを組織の慣性力と呼んでいますが、読者のみなさんも納得できるのではないでしょうか。アイデアをつぶす様々な一言の例は、とてもリアルで、著者の怒りの経験も伝わってくる気がします。

 

それを打破する方法として、オープンイノベーションを提案しています。オープンイノベーションとはヘンリー・チュスブロウ博士によって提唱された概念で、クローズドイノベーションが研究・開発が一体となった自前主義であることに対し、オープンイノベーションはシーズを外部から取り込んだり、ときには外部にシーズを提供しながら、ビジネス展開していくプロセスです。

 

これを行うには、技術の深さ周辺技術の知識時間を総合した目利き力が必要になります。

 

成功企業の秘密を探る〜どこがすごいのか〜

成功企業
この章では、アンゾフのマトリクスを活用して、富士フィルム、旭化成、日東電工の成功例にスポットを当て、共通点を明らかにしていきます。

 

成功している企業は、自らの強みに基づいていて、いきなり新しい事業領域に進出していません。この考え方はヒントになると思います。

 

技術者の逆襲 インプット編〜「特許」を分析して〜

特許を分析

自社の強みを知るために著者は、自社の特許をうまく活用することを提唱しています。特許は発明の華々しいイメージがありますが、中身は特許明細書という書式で書かれており、かなりロジカルな内容になっています。

 

特許明細書には、以下の項目が、書かれています。

 

特許明細書 ・発明の属する技術分野
・従来の技術
・発明が解決しようとする課題
・課題を解決するための手段
・発明の実施形態、実施例
・発明の効果

著者は、特許明細書を利用して、自社のコア技術発明者の悩み開発のヒント顧客のニーズ未来の商品のヒント、を抽出するやり方を説明しています。

 

一見とっつきにくい特許明細書ですが、ニーズとシーズが凝縮されていて、製品開発に大きく役立ちそうです。また技術者の方には常識かもしれませんが、特許は公開されているので、それを見る方法についても詳細に教えてくれていて助かります。

 

技術者の逆襲 アウトプット編〜イノベーションを実現する勝利の方程式〜

テーマ選定
この章では、ここまで成功企業の成功事例戦略特許など読者の方にインプットしてきたものを、アウトプットする手法について説明されております。

 

イノベーションで、何と何を結合させるのか。特許のデータベースを駆使して明らかにする手法STEP1~STEP4で説明してくれています。これにより、テーマ選定からイノベーションへの道が見えてきます。

 

経営者がうなずく技術者からのプロジェクトの提案の方法

経営者
最後に、プロジェクト提案方法についても、開発から数々の事業化を成し遂げた著者のノウハウが生かされます。経営者、上司、営業等にわかってもらえて初めて開発に取り掛かれ、事業化へと進むことができます。提案書がうまく書けないと絵に描いた餅になりかねません。

 

「目的」はシンプルに、「内容」はデータを駆使し、「コスト」と「スケジュール」を明確にした提案書を作成することは非常に大事です。技術者だけでなく、それ以外のさまざまな分野で働く人たちにも大いに参考になると思います。

 

著者情報:藤井隆満

藤井 隆満さん

元 富士フィルム研究マネージャー。
山口大学工学部電気電子工学科卒業、山口大学大学院博士後期課程物質工学専攻修了。博士(工学)、技術士(応用理学)。
電子材料、薄膜技術、MEMS技術を専門分野とし、出願特許は200件以上。
ゼロから1を産むアイデアの創出、事業化につながりやすい筋の良い研究テーマの選定に強みを持ち、多くの企業から高い評価を受ける。2019年に藤井技術士事務所を設立、イノベーションを生み出す活動を推進中。

まとめ

 

まとめ・ニーズとシーズのマッチングから開発内容を決定しよう。
・既存事業の変化を拒む組織の慣性力。
・アンゾフのマトリクスを使って自社の強みに沿った戦略を立案。
・自社保有特許を調査し、自社の強み、市場のニーズと課題を抽出する。
・特許のデータベースから公式を駆使してイノベーションを実現。
・データを駆使し、スケジュール、コストを明らかにした提案書を作成し、事業化を実現する。

経営者、上司から開発方針がトップダウンに降ってくるのではなく、イノベーションを実現し、ボトムアップに開発方針を提案し、事業計画に昇華させていく。

 

実際にやり遂げるのは容易いことではありませんが、本書にはそのプロセスと道筋が示されており、技術者の方は勇気を与えられ、「逆襲」へ大いに背中を押されるのではないでしょうか。

 

詳細は、こちらから

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